美容師の仕事

美容師が教えるホントのところ 実情~離職率~給料

投稿日:2018年10月21日 更新日:

お疲れ様です、大悟店長です。

 

 

『美容系の仕事』ってなんかすごい華やかなイメージありますよね。

  • 美、理容師
  • ネイリスト
  • アイリスト
  • エステティシャン
  • メイクアップアーティスト
  • スタイリスト
  • ファッションデザイナー

 

探せばまだまだ出てきますが、ぱっと思い付くので言えば大体こんな感じじゃないでしょうか?

代表的なのはやっぱり『美容師』ですね。

私、大悟店長もその美容師の一人で、20歳から美容師の世界に入り、今やもう34歳。

美容師15年目に突入中です。(…年月というのは恐ろしい…)

その間、色々なことがありました。

 

仕事面でもそうですがプライベートでもあれやこれや…(^-^;

 

まあ自分のことはさて置き、今回はあまり世間では知られていない美容師の実情について、リアルな部分を語ってみたいと思います。

 

皆が知らない美容師の実情

 

そもそも『美容師』のイメージってどんなんでしょう?

  • 華やか
  • おしゃれ
  • チャラい
  • 個性的

 

こんな感じですかね?

まぁ多分個性的なおしゃれをしてるチャラい美容師がいっぱいいたらそりゃ華やかに見えるのかな、とも思いますが(笑)

 

未だに『なりたい職業ランキング』では割と上位にいる美容師ですが、世間のイメージと実際の美容師の実情とにはかなりのズレが生じているのは、あまり知られていないようです。

 

そこで…ちょっとぶっちゃけてみます。

美容師の実情とは…ごりごりの体育会系です(笑)

 

当然、働いてお給料を頂くという仕事な訳ですから、そりゃ一般的なサラリーマンやOLの方とかでも相当なストレスと日々戦い、少ない時間を有効活用し、残業をこなしているのだろうと思います。

 

ある程度、美容師という仕事にもそういう事があるのは認知されていると思いますが、美容師というのは『技術職』であり『職人』です。

『職人』と言うと、

  • 大工
  • 左官
  • 建築系

 

みたいなイメージでしょうか。

ほとんど同じです(笑)

 

美容師の実情は徒弟制度

というのも、どちらも『徒弟制度』が一般的だからです。

近年でこそ数は減ってきましたが、まだまだ美容師の中にも、『先生』と呼ばれる人たちがいます。

 

年配のお客様だと『担当者=先生』と呼ぶ方もいたり(僕は嫌なので呼ばせませんが)と、いわゆる崇め奉られる『師匠』がいる訳です。

で、『師匠』の下には『弟子』がいて、『技術を教えて頂いている』徒弟制度が完成するので、当然ごりごりの体育会系になります。

 

冷静に考えれば分かりそうなものですが、その辺はやっぱり華やかなイメージに払拭されてしまうのでしょうね。

 

では、その『師匠と弟子』の関係はどんな感じなのか?

弟子=アシスタント

ということになるので、日本語表記にしただけでもこの関係が一般的な美容師のイメージとかなりの差があることはなんとなく分かるかと思います。

 

その関係性をイメージして頂いた上で、じゃあ実際の『アシスタントの仕事』はどんなものなのか?

アシスタントは言うまでもなく美容師見習いであり、半人前です。

 

一般的なサラリーマンやОLの方でも、新卒時代は覚えることも沢山あって大変ですよね。

美容師のアシスタントはそれが技術的なものと知識を増やすように勉強することに分かれているだけで、大変さで言えばそこまでの差もないと思います。

 

それでも、美容師は他の職種と比べて離職率がやたら高いのです。

 

 

美容師は一年で半分辞める

美容室で髪を切っている時に担当の美容師に聞いたことあるような話かもしれませんが、実際どうなのかというのはあまり知られてないようです。

統計での離職率では…

  • 1年目…50%
  • 3年目…80%
  • 10年目…90%以上

だそうです。(感覚的には1年目はもっとかと…(;´д`))

 

離職と言っても『美容師自体を辞める人』、『サロンを変えて美容師は続ける人』と全部合わせての数字にはなりますが、やっと受かった国家資格を一年足らずで放棄する人も中にはいる訳で、もったいないなと思いながらも、「イメージと違ったんだろうな」と残念な気持ちになります。

 

まあ、新卒1年目のアシスタントの1日はホントに過酷ですからね…

 

アシスタントの1日の流れ

アシスタントのうちはお給料も少なく、練習する時間を営業外で作らないとなので朝は早く、夜は遅いです。

 

AM6:00 起床
AM6:30 出勤
AM7:30 ① サロン着 営業前の準備を終わらせてから朝練開始
AM9:30 営業開始
(昼休憩というものは基本的に美容師には無く少しでも手が空いた時間を見て食べ物を口に入れるという感じ)
PM7:30~PM8:00 ③ 営業終了 営業後の掃除を終わらせてから夜練開始
PM11:00 ④ 終電が気になり出して練習終了 片付けをして戸締りをして退勤
AM0:00 帰宅 夕飯 お風呂等々
AM1:00 就寝
AM6:00 起床 上記から繰り返し

 

細かい部分を抽出すると…

① サロンの営業時間が例えば朝9:30~夜7:30までのお店であれば、大体朝7:30~8:00にはお店に着いて朝の掃除と準備をしてから自主練。お店が開いてからはアシスタントが一番動きます。(ホントにこの時期が一番きつかった…(-_-;))

 

② お昼も昼休憩なんてものはありません。

カラーとかを塗った後の放置時間中におにぎりとかサンドウィッチとかを頬張り、流し込んだらすぐ他のお客様のシャンプーをしてから最初の方のカラーシャンプーに入る←この間25分~30分

 

③ その後掃除をしてスタイリストのヘルプに入り、バタバタしていってなんやかんやで閉店時間。受付時間ギリギリで飛び込みで来るお客様もいるので、夜7:30ぴったりには終われず、夜8:00過ぎなんてことはザラ。

慣れないうちは足はパンパン、太もも、ふくらはぎ、ひざ、かかと、全部痛いです。

そんな状態のまま、夜練スタート!(;´Д`)

 

④ 夜8:00過ぎからスタートして、大体夜11:00頃までやっているといよいよ終電がヤバくなってくるので、片づけをして電車に飛び乗って帰宅。その後お風呂に入って夕飯を食べて就寝。(自宅からお店までの距離にもよるけど大悟店長は大体夜1:00頃就寝が平均でした)

 

で、次の日も当然仕事なんでまた朝練に間に合うように朝7:30頃にはお店に着くようにしないといけない訳で、睡眠時間は短くて4時間、長くて6時間ってところだったかな。(別に俺寝てないよ~アピールとかじゃなくてガチでね!)

 

 

そんなのが大体アシスタント1年目~2年目の平均的な流れだと思いますが、自分で書いてても…きっついな~(;^ω^)

よくやってたな自分!と褒めてやりたくなりますね(笑)

 

サロンによってもちろん差はあると思いますが、美容師をやっている人には分かるホントにリアルな平均的な流れだと思います。

こういうリアルな流れを知らずに美容師に『なってしまった子』が、ギブアップして離職率が上がってしまうのでしょうね。

 

それでもやっぱり仕事なわけで、これだけ拘束時間も長く、もし残業手当なんかが美容師業界のなかでも一般化されたとしたら今ほどの離職率にはならないんじゃないかとも思います。

給料面での厳しさというのも離職率を上げている一因になっているのは間違いないところです。

 

 

美容師の給料は国家資格の必要な職業の中で最下位

アシスタントの時はお給料が少ない、というのは言い方を変えれば『新人時代は低給料』ということなので、どんな業種に就いている方でも言えることだと思います。

 

でもそれは大卒で資格と言えば普通自動車免許しか持っていない人でも言えることなわけで、言うても美容師は『国家資格』なわけです。

 

それでも美容師の給料が低いというのは現役美容師の大悟店長としてもかなり納得がいかない部分ではあるのですが、そんなことを言っても仕方がないので進んでいきますね…(-。-)y-゜゜゜

 

以下、美容師の年収です。↓

美容師 年収推移データ

美容師の年収推移データをご覧ください。

合計 年収 月収 ボーナス 年齢 勤続年数 労働時間 超過勤務
2017年 295万8300円 24万1700円 5万7900円 31.2歳 6.7年 177時間 6時間
2016年 287万6900円 23万4600円 6万1700円 30.6歳 6.4年 177時間 5時間
2015年 285万5100円 23万2800円 6万1500円 30.2歳 6.7年 174時間 8時間
2014年 262万7400円 21万4700円 5万1000円 30.2歳 5.8年 174時間 11時間
2013年 279万7100円 22万8400円 5万6300円 29.3歳 6.2年 180時間 5時間
2012年 272万7000円 22万2700円 5万4600円 28.8歳 5.4年 180時間 6時間
2011年 267万6100円 21万6700円 7万5700円 29.3歳 6.1年 179時間 8時間
2010年 267万700円 21万7800円 5万7100円 28.7歳 5.6年 178時間 8時間
年収 月収 ボーナス 年齢 勤続年数 労働時間 超過勤務
2017年 317万2900円 25万9400円 6万100円 30.9歳 6.9年 178時間 6時間
2016年 308万1600円 25万1900円 5万8800円 30.6歳 6.5年 178時間 6時間
2015年 308万200円 25万2100円 5万5000円 29.7歳 6.5年 175時間 7時間
2014年 275万円 22万5700円 4万1600円 29.6歳 5.6年 179時間 15時間
2013年 309万6500円 25万3600円 5万3300円 29.2歳 6.2年 182時間 6時間
2012年 291万7300円 23万6800円 7万5700円 28.9歳 5.4年 180時間 7時間
2011年 282万1900円 23万600円 5万4700円 28.4歳 5.6年 183時間 7時間
2010年 284万8900円 23万3100円 5万1700円 28.3歳 5.4年 181時間 8時間
年収 月収 ボーナス 年齢 勤続年数 労働時間 超過勤務
2017年 284万1900円 23万2100円 5万6700円 31.4歳 6.5年 176時間 6時間
2016年 276万2100円 22万4900円 6万3300円 30.6歳 6.3年 176時間 5時間
2015年 271万3900円 22万700円 6万5500円 30.5歳 6.8年 174時間 8時間
2014年 256万1700円 20万8800円 5万6100円 30.5歳 5.9年 172時間 9時間
2013年 265万8100円 21万6700円 5万7700円 29.4歳 6.2年 179時間 5時間
2012年 260万100円 21万3300円 4万500円 28.7歳 5.3年 179時間 5時間
2011年 259万6300円 20万9100円 8万7100円 29.8歳 6.3年 177時間 8時間
2010年 256万2300円 20万8500円 6万300円 28.9歳 5.7年 176時間 8時間

引用 年収ガイド

 

 

…いや~…低い(;一_一)

男女合計して30歳超えて年収300万に届かないとか…

 

でもこれはあくまで『平均年収』なんで、1年目や2年目のアシスタントは当然もっと低いです

 

アシスタントの平均月収で見ると、大体月13万円~17万円ほどです。

仮に多めに17万円で考えてみても、年収にしたら204万円です…(;´Д`)

え?ボーナスは?って?…

 

…あるかそんなもん…

通常、美容師の世界にはボーナスがないサロンの方が圧倒的に多い』です。

 

 

「別に給料なんてどうせ忙しいんだからもらっても使う時間もないし、月13万でももらえるならいいよ」と思ってる方…

 

…甘い。

 

アシスタント時代は実家暮らし一択

この数字はあくまで『額面上』です。

社会人になるということは当然『納税の義務』が出てきます。

一般的な企業には当然あるはずの『厚生年金』もありません。『社会保険』もありません。

 

会社はなんの負担もしてくれず、この給料13万円の中から、自分で『国民年金』を払い、『国民健康保険』を払っていくのです。

 

また、色々な事情や都合により、実家を出る人もいるでしょう。

そういう方は当然、『家賃』『光熱費』『通信費』等もかかります。

 

そういう大悟店長も高校を卒業した後、「東京で一人暮らしヤッホーい(*^▽^*)」状態で実家を出て、専門学校からバイトしまくり、やっと就職して美容師にはなったけど月収16万円で一人暮らしだった経験があり…

 

…大きい声では言えませんが色々借金してやりくりしていた時代もあるわけですよ…(-_-;)

 

出来るなら、せめてスタイリストになるまでは実家暮らしをしておくことをおすすめしますね(結構マジで!)

 

 

でもこれはホントに大袈裟に書いているわけではなく、『一般的な』美容師1年目~3年目ぐらいまでの実情と思ってもらって問題ありません。

 

そこを乗り越えて何年も何年も頑張って技術と知識を身に着け、スタイリストとして問題ないプレイヤーに成れれば、世間一般のサラリーマンの方と比べても遜色ないほどにはお給料ももらえ、独立してオーナーになり、事業が上手くいけば年収1000万円オーバーなんて方も事実いるわけで、その辺が上記の『年収データ』で平均として出てしまっているわけですね。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

美容師のリアルな話を今回は少し踏み込んで書かせて頂きました。夢をぶち壊してしまったら申し訳ないですが、夢で飯は食えません

 

それと誤解のないように最後に言わせて頂きますが、僕は決して美容師の仕事が嫌いな訳ではありません。

むしろ大好きです(^^♪

また、これから美容師になりたいと思っている方に「こんな仕事止めておけ!」っていうスタンスで記事を書いている訳でもありません。

 

そんな方たちには是非、頑張って練習して勉強して立派な美容師になってもらおうと応援したいと思っていますが、そもそもの美容師の内情についてあまりにも認知されていないことが多く、理想だけで美容師になった子たちがすぐにリタイアしていくということをかなりの数見てきたので、リアルな声を届けて少しでも内情を知ってもらいたいと思ったわけです。

 

ネットとかで見ててもあまりそこまで踏み込んで書いてるのって少ないんですよね。

 

経験者から言わして頂くと、アシスタント時代はホントに辛くて大変です。

我慢できずにギブアップしていく同僚をホントに何人も何人も見てきました。

結論とすれば…

  • 軽い気持ちで美容師に『なってしまった』人は続かない
  • 美容師という仕事をホントに好きな人でないと続かない
  • リアルな収入面を上手くやりくりできない人は続かない

という感じですね。

 

正直、辞めるぐらいなら最初から選ばなきゃ良かったのに…と思う人も何人もいたので、合わない人は合わないで仕方ないことだし、無駄な時間を使わずにご自身に見合った仕事を選んでいただきたいなと思っています。

 

また、美容師を本気で目指しているのであれば、この仕事は『綺麗を創る』仕事と言っても過言ではなく、本当に遣り甲斐のある仕事です。

覚えることや悩むことは多々ありますが、諦めずに努力すればいつか自分に返ってくるということは自信を持って言えますので是非頑張ってください。

 

それではまた!大悟店長でした(*^-^*)

 

-美容師の仕事

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