美容師のテクニック

【美容師が教える】アッシュの色持ちを良くする方法

投稿日:2018年11月11日 更新日:

お疲れ様です、大悟店長です。

 

 

今年はホントに『アッシュ』系カラーが流行りましたね。

例年だと大体はシーズン毎に流行りの色が変わったりするものなんですが、今年は約一年通してずっと流行っているような気がします。

 

各メーカーさんもこぞってアッシュ系の新色を出し、『カーキアッシュ』『マットアッシュ』『アッシュグレージュ』等など…

微妙な色の違いはありますが結局はどれもアッシュ系になり、どうしても色落ちは早いです。

「今年流行りに乗ってやってはみたけどすぐ落ちちゃった…(-_-;)」なんて方も多いのではないでしょうか?

 

今回はアッシュ系カラーに焦点をあて、美容師が使っている『色相環』という考え方を説明しながらお話させていただこうと思います。

 

色相環

こんな表って見たことありますか?

これが『色相環』と呼ばれるものです。

「いきなりなんじゃそりゃ(-。-)y-゜゜゜」っていう方、…ですよね(笑)

 

色彩学とかに興味あるような方ならともかく、一般的にはあまり使うことのない表です。

 

でもこれって、美容師がカラーのカウンセリングをするとき、頭の中で使ってる表なんですよ。

 

同系色は馴染みやすい

日本人の方はアジア系の人種なので基本的に髪の毛の中のメラニン色素量が多く、その為もともとの髪色はほとんどの方が黒ですよね。

欧米の方等はメラニン色素の量が少ないので、もともと金髪だったり、色白の方が多かったりします。

 

日本人の場合ぱっと見黒色なのは間違いないのですが、黒色の中にも実は『色味』が入っているんです。

 

入ってる色味のなかで一番多いのが『』、次に『黄色』です。

日本人の髪の場合、アジア系の髪質になるのでもともと持っている髪色が多い順に並べると

一位  全体の約80%

二位  全体の約15%

三位以降 それ以外…ほぼいない

 

という感じです。

美容理論や色彩学などを勉強していくともっと細かい数字に表せられるのですが、分かりづらいし僕の美容師経験をもとにした感覚的にも大体このぐらいの比率で考えて問題ないと思います。

 

すごーく稀に、『緑系』の髪質の方がいらっしゃった事もあり、あまりの珍しさにちょっとテンション上がりましたね(笑)

アッシュ系の色がなぜ長持ちしないのか?というのも、この『もともと持っている髪色』がネックになっているからです。

 

髪の色を明るくしてしばらく経つと褪色して色が褪せて(あせて)きます。

その時、若干赤みがかっている髪の方は赤系の色味をもともと持っているということになり、黄ばんだ髪色になってしまう方は黄色系の色味を持っているということになります。

 

実際にカラーをする時、このもともとの髪色に近い同系色の色味で染めるようにすると、色持ちが良く褪色しづらくなるということです。

 

反対色は補色

例えばもともとの髪色が赤系の方で、「今日はオレンジ系にしたいな~(#^^#)」という方の場合、上の色相環を見てみると隣り合っている色ということになるので、相性が良い色であり良く映えると思います。

 

反対に「私すぐ髪が黄ばんじゃうんだけどどうにかならない?(;´Д`)」という方の場合、同系色である黄色や緑系で染めれば色持ちは良いのですが、『補色の関係』を使って『色味を打ち消す』ということをします。

色相環で見た時、表の反対側にある色同士はお互いにうち消し合う性質があり、例えば上のお客様の例だと黄色の反対色の『』等の色味をカラー剤に混ぜてあげると、補色の関係で黄色が消えて自然なベージュ系の色になるといいうこになります。

 

同じように「私赤くなるのが好きじゃないのヽ(`Д´)ノプンプン」という方の場合も、補色の関係を使って反対色である『』等の色を使って色味を打ち消します。

「緑色を入れるなんて奇抜な色にならないかしら…」という方もいますが、美容師っぽく言えば緑は『マット系』の色ということになり、同じように赤も『ウォームブラウン』といったような色味があるので、仕上がりは綺麗になります。

 

 

何故アッシュ系は色落ちが早いのか

ではそもそも何故アッシュ系のカラーは色落ちが早いのか?

その理由としてもこの色相環を見てもらうとよく分かるのですが、『アッシュ系はの間』に位置する色ということになります。

この色相環で見てみると、アッシュという色は『の中間』に位置し、厳密に言えばに近い色ということになります。

そう考えてみたときに上記の日本人に一番多い色の『』が反対側にきていますよね?

 

ここで『補色の関係』が成立してしまいます。

 

補色の関係によって色同士が打ち消し合ってしまい、『ブラウン系』に落ち着いてしまうということになります。

よって、アッシュ系の色は長持ちしないんですね。

 

単純にアッシュ系の色味を多く入れるという方法

一番簡単に思い付く方法としてこういう方法もありますね。

色味自体を多く入れれば当然色味が強くなるし、抜けるまでの時間も長くなります。

 

ただ、『色味は濃くすると暗くなる』んです。

↑は明るさを色味毎に変えていった時の彩度と明度の変化を表にして分かりやすくしたものです。

上に行くほど明度は明るくなりますが彩度が薄くなり、下に行くほど明度が暗くなって彩度が濃くなっていますね。

 

この関係を崩すことはできません。

よって、色味を濃く入れようと思ったら暗めになってしまうということになります。

一番濃くアッシュを入れようと思ったら見た感じほぼ黒ですからね(笑)

 

美容師は薬剤の配合を微妙に変えて、できるだけ暗くならないように、でも色味はできるだけしっかり入るように調合します。

結構この辺りが美容師のこだわりが出るところだったりしますね。

 

でもホントに『できるだけ』っていうぐらいのことなんで、染めたては綺麗に発色していても日にちが経ったらやっぱり落ちます。

 

カラーシャンプー

染めたては良くても日にちが経つと落ちてくる。じゃあ少しずつでも毎日色味を入れていけば持つんじゃないか?っていう考え方でするのがこのカラーシャンプーです。

僕の経験的にはこのやり方が一番持つと思います。

 

カラーシャンプーにはいくつか種類があり、

  • シルバー
  • ピンク

が、代表的な色味になります。メーカーさんによってはもっと種類が細かく分かれたりしているので、髪色と好みで選んでみるといいですね。

アッシュを長持ちさせようと思ったらシルバー…と言ってしまいがちで間違いではないのですが、ここは是非!『』を試してみて頂きたい!

 

「えーむらさきー?ヾ(´Д`;●)ォィォィ」という声が聞こえてきそうですが(笑)

 

上記でも説明したようにアッシュという色はの中間の色であり、厳密にはに近い色です。

なので青の要素が入っている『』が良い具合に髪に馴染んでくれて色持ちがよくなるんです。

 

「じゃ『』シャンプーでもいいんじゃん」って思いそうですがもちろん『』でもいいですよ!

洗っていくうちに段々と青みがかった感じになっていくので『青みがかったアッシュ』を目指していくならそっちもオススメです。

じゃ、なんでわざわざを推すのかって?

 

僕の好みです!!(笑)

 

クリアのマニキュア

カラーシャンプーよりもやっぱり普段使っているシャンプーは変えたくないという方は、染めた後にクリアのマニキュアを上乗せするっていう方法もあります。

 

色落ちという現象自体が熱や傷みによってキューティクルが剥がれ、色素が漏れてしまっているということなので、キューティクルの表面をマニキュアで覆って漏れなくさせてしまおうという方法です。

考え方としては有りだと思いますが、当然マニキュア分の費用は別途かかります。

 

これも色落ちを『できるだけ』抑えるというものなので、カラーするたびに別途でマニキュア分をかけるというのはコストとしてはかかるかなと。

 

それとクリアなので当然色味は付かないのですが、マニキュアでキューティクルの表面をコーティングしている分、髪の毛自体が太くなった感じがあります。

 

もともと髪の細さを気にしているような方はいいと思いますが、多毛の方や剛毛の方にはマイナスかなと。

ただ、コーティングしている分、艶は出ます。細毛に悩み、傷みでハリ、コシがなくなっている方にはオススメですね。

 

まとめ

いかがでしたか?

アッシュという色は毎年人気色ではありますが、やってみた方が多くなってきた分、アッシュの色味の落ちやすさというのもかなり知られて来たのではないかと思います。

 

今回紹介した方法も、もちろん先にブリーチをしたダブルカラーが前提での話にはなりますので、髪の毛自体は相当傷みます。

 

何回もカラーしている髪の毛の場合はやっぱりトリートメントも欠かさずやって、できるだけ傷みを和らげるようにしてあげましょうね!

 

大悟店長でした(^^ゞ

 

 

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